第5章 苦痛な日々(R18)
「...ゅ」
「...ぁゅ」
「あゆっ?」
「...えっ!?」
ふと気がつくと咲綺と茉莉の3人でお昼を食べていた
(うそ...。私ずっとボーッとしてた?)
「あー、もう。何してんの...」
「...っあ」
咲綺の呼びかけに驚いて手に持っていたイチゴミルクの紙パックを握ってしまった
スカートは濡れて甘い匂いが漂っている
呆然としていると茉莉がそっとハンカチを差し出してきた
「あゆ、使って...?」
「あっ...ごめん...」
茉莉と同じ匂いのするハンカチ
零したのはイチゴミルクだし、ベタベタになってしまう...
「やっぱりいいや、茉莉のハンカチが汚れちゃう。トイレ行ってくるね」
「あっ...、うん」
席を立って、急いで教室を出た
あゆが出て行ったのを見て、茉莉がぽつりと呟く
「咲綺ちゃん...」