第4章 玩具
保健室に着くと先生は私を見て物凄く驚いていた
血の量を見て吐血だと勘違いしたらしい
ティッシュでは量についていけなくて、止まるまで洗面器に垂れ流す事になった
もちろん...
その間も雨宮君は戻ろうとせず保健室のイスに座っていた
(早く戻ってほしい...。先生も雨宮君に言ってくれないかな)
しかし、先生は雨宮君に対して何も言わなかった
(はあ...。早く止まってほしい...)
洗面器に溜まっていく真っ赤な鮮血
垂れ流している自分の姿を想像して死にそうなほど恥ずかしくなる
(本当...昨日からツイてないな...)