• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

恋愛玩具

第16章 動き出した運命



・
・
・

『梨奈っ!!』

葵と共に病院に駆けつけると
梨奈の母親は泣き崩れ、父親は肩を抱き寄せ涙を浮かべていた

その傍らで呆然と立っている璃央へと駆け寄る恵

『璃央っ、梨奈は...梨奈はっ!?』

璃央の肩を掴み問い掛けるが、反応は無い

この状況を見れば...答えは分かっていた

でも...
信じたくなかった


璃央から手を離し、おもむろに手術室へ続く扉の前へと向かう

『恵様っ...』

葵の声が背後から聞こえた瞬間
手術室の扉が開き、最も会いたくない人が目の前に立っていた

『....父、さん』

こちらを冷たく見下ろしてくる瞳は、ゆっくりと他の者たちにも向けられた

『お前の知人か』

再び自分を捉えた蔑むような目
その瞳には、自分の息子が映っているというのに...

『哀れだな』

そう呟くと、父親は廊下の向こうへと歩いていった

まるで...
“お前が元凶だ”とでも言われているような
そんな父親の言葉が耳から離れなかった

遠のく父親の後姿を見ながら
恵は膝から崩れ落ちるようにその場にへたり込んだ

俺が...

俺がいたから、梨奈は...


みんなは...


・
・
・

/ 311ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp