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第14章 崩れゆく嘘[中]
中等部2年の春
私たち4人は同じクラスになった
新学期が始まって数日が経ったある日
HRが終わった後、恵が梨奈の目の前に立った
「恵ちゃん?」
きょとん、と恵を見上げる梨奈
梨奈を見下ろす恵の表情は僅かにしかめられていた
「今日、部活終わったら話があるから。璃央と一緒に待ってて」
「...うん」
そう言って駿と一緒に教室を出て行った恵
いつも待ってるのに...
絶対に逃がさないとでも言うような恵の言葉に、私は最近よく耳にする噂を思い出した
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