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恋愛玩具

第14章 崩れゆく嘘[中]



すぐに梨奈や駿とも仲良くなった
2人は隣のクラスで、昼休みになると毎日恵のところに来ていた

「恵が梨奈以外の女の子と一緒だなんて、めずらしい!」

恵の隣にいた私を見るなり興味津々に目を瞬かせて近づいてきた男の子
その後ろから優しそうな女の子が顔を覗かせた

「はじめまして。恵ちゃんの新しいお友達?」

”お友達”という言葉がなんだかくすぐったくて
私は恵へと視線を向ける

「...さっき、仲良くなった」

照れくさいのか、恵は小さく呟くと顔を背けた

その言葉に梨奈は私の顔を覗き込むとにっこり微笑んだ

「恵ちゃんのお友達は私たちのお友達だよ。私は梨奈、よろしくね!」

「俺は駿。よろしくっ!」

それぞれの小さな手が私の手を取る
日本に来て、初めての友達

「私は璃央。よろしく!」

その日から、4人はずっと一緒だった

何をするのも、どこに行くのも4人
居心地がよくて毎日が楽しかった

梨奈は小さい頃から皆に好かれて友達がたくさんいた

困っている人がいれば真っ先に手を差し出すような...
本当に、純粋で無垢な優しい子だった

私も...そんな梨奈が、大好きだった...

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