第14章 崩れゆく嘘[中]
「のろわれる!」
「絶対こいつの目を見るなー!」
悔しくて3人が涙で滲む
でも、負けたくなかった
こんな奴らに泣いた顔なんて見せたくなくて、グッと涙を堪え俯いた
「下向いてばっかでつまんない奴!」
「バケモノだから俺たちの言葉わかんないのか?」
黙って耐えていると、突然髪を掴まれて引っ張られた
「いたいっ!」
痛みも加わって、とうとう頬に涙がこぼれ落ちた
「うわ!コイツの髪、ふにゃふにゃだ!!」
「バケモノだからだよ!」
「きもちわりーッ!」
離してもらおうとしても、更に強く引っ張られて痛いだけ
その時、嫌な音が聞こえた