第14章 崩れゆく嘘[中]
「あの真っ白い手にさわったら死んじゃうぞ」
誰も手を繋いでくれなかった
「青い目と目が合ったらのろわれる!」
皆、私を避ける
私は...皆となにも変わらないのに...
なんで...?
その日も、皆私をバケモノと呼んだ
「おい、バケモノ!」
「ここはバケモノが来るとこじゃないぞ」
自席で座っているだけで邪魔者扱いされる
浴びせられる無慈悲な言葉に、私はただ我慢し続けていた
黙って俯いていると男の子3人が私の目の前に並んで立つ
「......」
顔を上げて青い目でジッと見つめると
3人は両手で目を覆い隠し大きく騒いだ