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恋愛玩具

第7章 ちぎれた鎖



暫くぼんやりとしていると、ふとある事に気がつく

ここ...保健室だ
もしかして奈々先生にさっきの話聞かれてた!?

カーテンからそっと顔を出して様子を伺うと先生の姿はそこには無かった

「あ...」

連絡事項などが書かれている小さいホワイトボードにメッセージが書かれていた

”椎田さんへ。16時30分から会議なので、帰る時は鍵をかけて職員室に鍵を持って行ってね。それから、今日はゆっくりと体を休めてあげてくださいね。”

時計を見ると5時を過ぎていた

「帰ろう...」

ベッドを片付けようとカーテンを全開にする
ベッドの上には雨宮君の携帯が無造作に置かれていた

「別に、ここまでしなくても良かったのに...」

最後にしてきたキス

すごく優しかった...

(最後まで何考えてるか分かんない人だったな)

「はぁ...」

軽く溜息をついてからベッドを片付けようと布団に手をかけた瞬間

ガラッ――

扉の開いた音に振り返ると咲綺と武本君が立っていた

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