• テキストサイズ

恋愛玩具

第7章 ちぎれた鎖



「あゆ!」

体を強張らせて扉の方を凝視すると、クラスの子たちが入ってきてあっという間に囲まれる

反射的に恐怖心が沸いてきて咲綺にしがみついた

「あゆ...。ごめんなさい!!」

そう言って頭を下げたのは、理花

それに続いて全員が「ごめんなさい」と頭を下げる

「......!」

私は皆が頭を下げている光景にただ呆然としていた

「あゆの言う事、ちゃんと聞きもしないで勝手に決めつけちゃって...。謝っても許されないよね...」

俯きながらそう言ったゆかりの目から、涙が零れ落ちる

「何でも言う事聞くから!」
「一発殴ってくれっ」
「俺も!」
「私も!」

クラスの子たちが口々に言う

「そんなの、出来ないよ...」

私は首を横に振り目を伏せた

(もう...あんな事忘れたい)

/ 311ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp