第7章 ちぎれた鎖
「あゆ!」
体を強張らせて扉の方を凝視すると、クラスの子たちが入ってきてあっという間に囲まれる
反射的に恐怖心が沸いてきて咲綺にしがみついた
「あゆ...。ごめんなさい!!」
そう言って頭を下げたのは、理花
それに続いて全員が「ごめんなさい」と頭を下げる
「......!」
私は皆が頭を下げている光景にただ呆然としていた
「あゆの言う事、ちゃんと聞きもしないで勝手に決めつけちゃって...。謝っても許されないよね...」
俯きながらそう言ったゆかりの目から、涙が零れ落ちる
「何でも言う事聞くから!」
「一発殴ってくれっ」
「俺も!」
「私も!」
クラスの子たちが口々に言う
「そんなの、出来ないよ...」
私は首を横に振り目を伏せた
(もう...あんな事忘れたい)