【ハイキュー】 poco a poco (ポコ ア ポコ)
第4章 彼女について
「菅原さーん、明日は立花先輩来ますか?やっぱりもう一回先輩に説明してもらいたいところがあって。いや、菅原さんが嫌とかじゃ全くないんですけど。」
部活後、みんなで部室を出て校門までの道のりで、日向が言いにくそうに菅原にきいた。
「あーごめん日向、明日も来ないかも。ていうか、あいつ1年の秋からほとんど学校来てないんだ。」
「え?それって・・・。」
「不登校、ですか。」
影山の発したその言葉に、皆が注目する。
ここにいる全員、不登校とは無縁の学校生活を送っているのだから、突然なんの話かと注目が集まる。
「うん。不登校だな。ここ数日は珍しく来てたんだけど。」
菅原の突然の話出しに、1,2年生が戸惑う。
「え、なに?誰の話っすか?」
「菅原さんの友達の話?」
「ちょっと話が見えないよね」
「菅原、話すならちゃんと皆に分かるように話さないと。」
清水に促されて、菅原はふうっと一息ついてから話し始めた。