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【ハイキュー】 poco a poco (ポコ ア ポコ)

第4章 彼女について


部活終了後の片づけ中、菅原は澤村に駆け寄った。

「大地、悪いんだけど俺今日も・・・」

「分かってるから気にすんな。二日続けて来てたもんな、立花。よかったな。」

「ああ。この調子で少しずつ戻ってきてくれるといいんだけどな。俺が焦っても仕方ないけど。
あ、そういえば今日、日向と影山迎えにいったとき、あいつ二人に勉強教えてたんだぜ。びっくりじゃね?」

「は?まじかよ。いつから知り合ってたんだあいつら。」

「それが俺にもよくわかんなくてさー。でも、みーが学校で楽しそうにしてるの久しぶりに見たから。あの二人には感謝かな。」

「あの二人の追試のおかげってことか。まったく。そんなことで役に立ってもこっちは複雑だっつの。」

「ほんとだよな。」

ボールを片付けつつ遊んでいる日向と影山を眺めながら、二人は少し笑った。

「ほら、早く行け。立花待ってるんだろ。」

「いや、片付けまではやってくよ。」

「いいから。片付けは誰でもできるけど、立花のことはお前
しかできないんだから。」

「……ありがと。じゃあ、あと頼んだ。また明日な。」

「おう。お疲れ。」

菅原が一足先に帰ったのを見ていたのか、西谷が不思議そうに澤村に話しかける。

「菅原さん、昨日も早く帰りましたよね。どこか調子でも悪いんですか。」

「いや、心配ない。でも、そうだな。みんなには一応一言伝えておいた方が良いかもな。とにかく、今日のところは気にするな。近いうちにちゃんとスガから話すようにするからさ。」

なんだか訳ありらしいことだけは伝わったのか、西谷はそれ以上なにも言わなかった。
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