【ハイキュー】 poco a poco (ポコ ア ポコ)
第11章 そんな君を
大事な試合の朝なのに、リラックスしている。
「よし。」
一言気合いを入れて、玄関に立つ。
「自分の家じゃないのに、朝はここから出発ってなっちゃってんのな。
俺の頭の中では。」
二人で顔を見合わせて笑う。
「こうちゃん」
立花が声をかける。
「?」
「こうちゃんなら、大丈夫。」
はっきりと、力強く目を見て言う。
菅原は黙ってそれを受け止める。
「こうちゃんは、絶対大丈夫だよ。」
もう一度、そう言ってこぶしを突きだす。
「……おう!」
菅原もそれに合わせて自分の拳をぶつける。。
二人の間で何かが伝わった気がした。
「じゃあ、行ってきます。」
「いってらっしゃい!」
大丈夫。
今日の相手が強敵でも
試合で苦しんでも
その試合に出られても出られなくても
絶対、大丈夫。