• テキストサイズ

【ハイキュー】 poco a poco (ポコ ア ポコ)

第11章 そんな君を


インターハイ予選2日目。早朝。

「今日も見に来るんだべ?」

菅原が味噌汁を飲みながら高城にきく。

学校の日じゃないのに朝ごはんを立花の家で食べているのは、
なんだかもうすっかり習慣化しているからだ。

「うん。行くよ。道宮さんとね、待ち合わせしてるの。」

「道宮?あ、昨日女バレのみんなもいたもんな。そこで仲良くなったのか?」

「仲良くっていうか……、私が一人で観戦してるのを見た道宮さんが声をかけてくれて。
今日も見に行くって言ったら、一緒に行こうって誘ってくれたの。」

なぜかモジモジと話す立花。

「なんでそんな恥ずかしそうにしてんだよ。」

「だって、道宮さんって女子バレー部の部長だよ?
スポーツできて、みんなから信頼されて、友達もいっぱいいて、
そんなすごい人が私なんかを誘ってくれるなんて……。夢みたいだよ。」

「みーだって結構有名人じゃん。」

「え?」

「輝かしく入学デビューしたものの、あっという間に不登校におちぶれた残念優等生ってな。」

いじわるそうににやりと笑う菅原。

「なにそれ全然うれしくなーい!」

頬を膨らませていじける立花に、
菅原は「変な顔!」と言って笑った。

「おばさーん、ごちそうさま!そろそろ行かないと。」

菅原は立ち上がった。
/ 46ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp