【ハイキュー】 poco a poco (ポコ ア ポコ)
第7章 傷は、少しずつ深く
学校にいる間ずっと、菅原の頭の中は混乱していた。
何かメールを送ろうか。
謝るべきか。励ますべきか。
しかしまた自分のしたことが彼女への圧力になってしまったら……。
そうこう考えてるうちに部活も終わり、帰宅時間になってしまった。
「……ただいま。」
「おかえり!」
菅原が帰宅すると、リビングに立花がいた。
夕飯を食べに来るのはいつものことだし、菅原の両親とも仲がいいため、知らない間に入り浸ってるのも珍しくはない。
それなのに今日は、朝のことがあったからいるとは思わなかった。
「みー、体調は?」
「うん。へーき。さ、ごはんたべよ?今日は和食だよー。」
元気な姿はいつもの立花だ。
なんなんだ一体。
安心もしたものの、菅原は余計に混乱した。