【ハイキュー】 poco a poco (ポコ ア ポコ)
第5章 彼女について、もう少し詳しく
「本当か?やっぱり試合中なにかあったのか?」
「特に、何もなかったと思うよ。
でも、すごく下手で、白くて細い子がいて場違いだったのは覚えてる。
それがきっと立花さんだったんだよね。
クラスちがったから立花さんのことも、彼女が菅原の幼馴染だってことも知らなかったけど。
で、彼女は試合中ずっと狙われてたし、ほとんどその子の失点で試合終わったから、見てるのも辛かった。」
「やっぱり・・・それで・・・」
旭が納得したように頷くと
「私も、もう少し気使ってあげられれば良かったんだけど……。」
「いや、清水のせいじゃないべ。どう考えても。
あいつほんとどんくさいし、周りをイライラさせたのも事実だろうし。
それに、さっきも言ったけど、そのときには既に手遅れだったっていうか、ほんとにたくさんのことがあったうちの一つにすぎないんだろうしさ。ありがとな、清水。教えてくれて。」
菅原の笑顔に、清水も頷く。
「……うん。」