【ハイキュー】 poco a poco (ポコ ア ポコ)
第5章 彼女について、もう少し詳しく
「なーんて言ってたけどさ、ほんとにわかんないのか、立花の不登校の原因ってやつ。」
帰り道、みんなと別れて澤村と菅原、清水、旭の3年生だけになってから澤村は口を開いた。
「当時はいろいろ噂はあったよね。」
清水も歩きながら会話に混ざる。
「あー、俺もクラス違うけど聞いたことあるな。立花って入学当初目立ってたから。ほら、新入生代表だっけ?おまけにけっこうかわいかったし。」
「旭、人の幼馴染をそういう目でみるのやめてくんない?」
「え!?俺はただ客観的に立花の特徴をだな・・・」
冗談めかして旭をからかってはいるものの、菅原の表情はぱっとしない。
「たぶん、いじめ。だったんだと思う。」
菅原の言葉に、3人が息をのむ。
「て言っても、怪我させられたり、お金とられたり、上履き捨てられたりしたわけじゃないみたいなんだけど。」
「それ、本人が言ってたのか。」
「うん。だから大丈夫って。先生にも親にも言おうとしなかった。でも、確実に何かはあったと思う。俺、全く気付かなくてさ。あれ、なんかおかしいなって思った時には、もうあいつはほとんど学校に来れなくなってた。」
「それ、いつの話?菅原が、おかしいなって思ったの。」
「1年秋の球技大会」
「詳しく聞かせて。」
珍しく清水が人の話を追及する。その様子に澤村も旭も菅原に話すよう促す。