第2章 出会い、再会。
ちょっとぐらいなら……良いよね。
校舎内を把握する意味でも、簡単に回ってみて損は無いはず。
「どうせなら、ぐるっと見てみようっと」
今いた校庭から歩き出し、私は校舎内を散策してみることにした。
・
・
・
「ここが反対側の校舎裏になるのかな……」
最初にたどり着いたのは、薄暗く人気の無い反対側の校舎裏。
そこから更に進んで見つけたのは…――
「……? なんだろう、あの建物……」
木々に隠れるようにしてポツンと建つ、真っ白な壁に十字架が三角屋根で輝く教会らしき建物。
壁の古びた雰囲気から、それなりの年数が経っていることだけは窺える。
教会かな……あれ?
でもこの場所、どこかで……。