第7章 マジカルブレイク
『・・・・・・プール掃除??』
「ああ、 そろそろプールを使えるようにしとけってよ。
それでお前ら仮パートナー組を指名してきたんだ」
『ふーん・・・じゃ、さっさとデッキブラシ持ってやって来ます』
「あー、その事なんだが・・・」
ばしゃっ!
「那月、行ったよ!」
「はいっ」
『・・・なんで水球?』
「水・・・!」
「本当にセシルって水苦手なのね・・・」
デッキブラシを持って来た私はどうしろってんだ。
プールサイドでも全速力で掃除しようかな・・・。
日向先生が言うには早乙女学園長曰く、「普通に掃除してもツマラナイので、水球で勝負デース!負けた方は女装男装ネー(キラーン)」・・・だそうだ。
『月宮先生ー、1個気になったんですけど・・・女装はともかく、なんで男装・・・?』
「ああ、それはシャイニーがね・・・Miss.東椰にはSクラスが負けたら男装、Aクラスが負けたら女装してもらいマース。って」
『いや、私はどっちが負けても変装しろと?
・・・ちなみに水球応援組のみんなはどっちに勝って欲しいの?』
「わ、私は・・・心羽ちゃんならどっちも似合うと思う・・・!」
「私は男装ね。あんたボーイッシュだから、男装したらきっとモテるわよ」
「ワタシは、コノハに可愛くなって欲しいです」
「私はもちろん・・・女装よ!
今度こそお化粧して完璧に仕上げるわよ・・・!」
『ハーフハーフ・・・。
で、戦況は?』
「10対12で、Sクラスが負けてるな」
おおお、女装フラグ回避・・・!
ただでさえ今の髪型にようやっと慣れてきたのに、その上ガーリーになるなんて・・・。
女装した次の日には表歩けないよ。
「・・・やれやれ、これではシーソーゲームですね・・・」
「どーすんだよ、女装なんて御免だぞ・・・」
「私だって嫌ですよ」
「レンも嫌でしょうね・・・。
・・・まあ、東椰さんの男装も見てみたい気もしますが。一番気に入らないのが音也に負ける事ですが」
ばしゃんっ
「っと・・・。・・・くっそ!
こうなったら奥の手だ」
何やらSクラスチームのポインター、一ノ瀬くんと来栖くんが話し合ってる。
かと思えば来栖くんが動いた。