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音符のみつけ方

第18章 スクールフェスティバル


『はいはーい、教室ローズにて執事メイド喫茶“うたプリカフェ”が今から開店だよー』




ガラリと教室ローズの教卓側の戸を開けながらそう声をかければ、同クラの佐藤さん(二次オタ)と高橋さん(腐女子)が既にあらかじめ用意していた待ち椅子にスタンバイしていた。

あー、まあ確かにこの2人は来るの確実だよね。
私達のやる出し物が執事メイド喫茶って決まったの知った時にやけにテンション高かったし。


その佐藤さん(好きなのは●執事)と高橋さん(NLとBLどっちもいけるクチ)が教室ローズから出て来た私達を見るや否や、どこぞの少女漫画とか少年漫画よろしく「(*/ω\*)キャー!!」「(`・ω・´)ふぉおぉおお・・・!」と声を上げられた。


ちょ、ここ学校・・・!
それはアニメイトとかで好きなキャラとかのグッズを目の前にした時のリアクションじゃないかなお二人さん。




『あーえーと・・・いらっしゃい2人とも。
取り敢えず、発狂しかけるのはやめy「ちょ、優子!
ヤバいんだけど一ノ瀬くんの燕尾服姿似合いすぎてつらい・・・!」「愛島くんの燕尾服は萌え袖できたか・・・これは目の保養目の保養・・・。鈍感男の娘とイケメン美男子2人、両手に花状態で現在逆ハーの上完全なる男装に衣装チェンジする事で東椰さんの攻め受け度をレベルアップしてるわね」「レベルアップどころかランクアップだよ、これは同人誌のネタに持ってこいだしその筋の人達にこのスリーショットをブロマイドにして売れば完売御礼間違いナシ。うあああこの3人のボイスドラマがあったら是非とも聞いて永久保存間違いナシ!!」「ミホ、次のイベントに出す本のネタ・・・決まったわよ!」』




・・・・・お、おう・・・・・・ふ。

興奮状態の2人の口から発せられたのは、褒め言葉・・・なのだろうか。
少なくともマイナス的な感じではない事は確かだ。


・・・って。
周りの生徒達が彼女らの声量とその内容に何事かと視線を私達の居る方に向けてきた。
これは・・・ある意味目立ってる?

私は気圧されながらも、『こほん』とひとつ咳払いした。




『・・・優子、ミホ』




出来るだけさっきはるちーにやったみたいに、私は声をイケボ(自称)にした。
メニューに追加されてたbitterの、ほろ苦い感じ(?)をやってみよう。


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