第15章 プロミス
──君と僕のロンド 皆で歌えば
──世界は回って 笑顔になれるよ
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・・・この数値は、多い方なんだろうか?
「はいっ、とってもいい顔だったわねぇ!
それに見てよこの閲覧数っ!」
『、倍になってますね・・・。
この数値って、多い方なんですか?』
「多いに決まってるじゃないっ!
アタシなんてファンの子達に拡散して400よ?
この短時間で倍になるなんてアタシもビックリだったけどね」
『・・・・・・え。
月宮先生が画面の向こうの700人に拡散してくれたんじゃなきんですか?』
「やぁね、アタシがさっき拡散したのは100人よ。
後の600人は・・・正真正銘貴女の歌に惹かれたんじゃないかしら。
ほら、コメントもきてるわよー?」
月宮先生にそう言われて、画面をもう一回見る。
[やっぱいいこえしてる・・・!]
[初めて聞いたけど好きになりそう・・・!てかなった!]
[またテレビ出演wktk]
[アルバムとか出たら即買いだな、これは]
[\ 神光臨! /]
[\( ‘ω’)/ウオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアーッッッッッッッッッッッッッッ!!]
[やばい今の聞いたら遊園地行きたくなってきた]
[今遊園地なぅ(ドヤ]
[例の番組に続いてアイドルチックな歌にキュンときました。頑張ってください!]
[自分の苗字田中だから呼ばれてテンション昂った(´つヮ⊂)ウオォォwwww]
『・・・・・・う、わあ・・・どうしよ。普通に嬉しい・・・!』
「でしょ?
でもまあ、これでgrayちゃんが運だけじゃないって解ったでしょ?
貴女の声と、歌が閲覧してくれてるみんなに届いたのよ。これが、貴女の実力って言わないでなんて言うのかしら?」
月宮先生の言葉に、私はもう一回コメントを見る。
1つ、また1つとコメントが増えていく。
ばたんっ!
「え、ちょgrayちゃんっ!?
なに、なんでいきなり机に突っ伏してるの!?」
『・・・〜〜~~〜~、・・・っ・・・嬉しすぎて悶えてるだけです・・・っ』
「そ、そう?
・・・うーん、まあ初回でこの結果だからねえ。
どう、2回目もやりたくなったかしら?」
その言葉に迷いながらも頷けば、またコメントが増えた。
・・・2回目、楽しみかも。
(ドレミファロンド/40㍍P)