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音符のみつけ方

第15章 プロミス


side 林檎


最近、このちゃんの様子がおかしい。

ついこの間までやれ作曲だやれ歌合わせだ・・・自由気ままに過ごしていたのに、ここ最近のこのちゃんってばどこか上の空なのよね。


龍也に聞いても何も知らないって言ってたし・・・。
こうなったらアタシの出番ね!とアタシはこのちゃんを自分の部屋に招き入れた。






「さあ、言っちゃいなさいっ!」

『・・・いや、あの・・・月宮先生?』

「アタシの目は誤魔化せないわよ、このちゃん。
貴女・・・最近思うように作れてないでしょ?曲」

『え、別に作れてますけど』

「嘘おっしゃい!!
龍也や他の子達の目は誤魔化せてもアタシには解るわ。ズバリ、貴女・・・誰かの事を想ってるでしょ!」

『・・・あー・・・まあ、あながち間違いでは無いですね。
どちらかと言えば、思ってますけど』

「ほらね!
誰、誰なのッ!?」

『その前に、言っておきますけど月宮先生が現在進行形で想像してる色恋沙汰の想うじゃないですよ?』

「でもこのちゃんの心の中に引っかかってる人が居るのは確かなんでしょ?
だぁれ?もしかしてアタシの知ってる人なの??」






このちゃんとこう言うガールズトークが出来るのを楽しみにしていたアタシは、キャーキャーと叫びたい気持ちを抑えて聞いた。
もし知ってる人だったら、相手によっては面会でもしなきゃ気が済まないわ。



アタシが聞けばこのちゃんは1度だけ目を気まずそうに伏せた。






『・・・・・・えーと、その・・・・・・人数で言えば4人です』

「よ、・・・!?
・・・大丈夫、アタシは可愛いこのちゃんの為なら4人だろうが10人だろうが戦い抜いてみせるわ」

『戦い・・・??』

「こっちの話よ。続けて?」

『?はあ・・・。
・・・それで、その4人なんですけど・・・・・・。
多分、て言うか月宮先生のよく知る人達だと思います。はい』






4人・・・?
それもアタシのよく知る4人・・・??

そこで、アタシはある4人の顔が頭に浮かんだ。
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