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音符のみつけ方

第15章 プロミス


『いやー、さすがにビックリですね。
私なんかに会いに来られるなんて・・・』

「なんか、じゃないよ。
言っておくけど、個性がバラバラなボク達が誰か1人だけに惹かれるなんて確率的に言ってもかなりの低確率なんだ。でも現にキミの歌に、ボク達は惹かれてる」

「そうだよね〜、特にランランとミューちゃん。
ぼくもまさか2人ともグレーちゃんの歌を好きになるなんて、思っても見なかったよ」

『あー・・・確かにちょいちょい言い合ってるイメージありますよね、黒崎さんとカミュさん』

「・・・・・・ふん。
とにかく、俺達が自分の意志でお前に会いに来たのは紛れもなく事実だ」






じ、とまっすぐに私の目を見て言ってくるカミュさん。
・・・うっおう、テレビで見るより全然イケメンですね。はい。


そんな事を面と向かって言われてしまえば本当に私に会いに来てくれたんだな、と嬉しく思えた。






「・・・で、だ。
ずっと前に・・・お前がグルで言ってた事覚えてるか?」

『ずっと前・・・はて、私なにか失礼な事言いましたっけ・・・?』

「覚えてないかなあ、グレーちゃんがぼく達4人でユニット組んじゃえば?って言ったの」

『ゆにっと・・・・・・・・・、あー・・・そう言えば言いましたね。
4人とも素敵な歌声を持ってるんですし、一緒に歌えばきっと凄いんだろうなーって思ったので』

「それって、今でも有効?」

『??』

「・・・・・・ボク達、その話を前向きに考えてるんだ」






・・・前向きに考えてるって事は、ユニットを組むって事・・・だよね?
え、なにそれ素敵・・・!

『おー、凄いじゃないですか』と素直に喜ぼうと思っていた矢先に、黒崎さんから思いもよらない言葉を言われた。






「おまえがおれ達の専属作曲家として、曲を作ってくれるんなら・・・な」

『・・・・・・・・・・・・・・・はい???』






今、黒崎さんなんつった?
え・・・私が、この4人の・・・・・・専属作曲家・・・???


私が状況を飲み込めずにきょとんとしてる一方で、4人は至って真剣な表情をしている。
・・・え、なにこの展開?
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