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音符のみつけ方

第15章 プロミス


※心羽と別れた嶺二が藍に怒られてるようです。

side 藍


「・・・・・・遅い。
2分の遅刻だよ、レイジ」

「あ、あはは・・・ごめんなさい・・・」

「まったく・・・さっきLINKで連絡した時にすぐに来れば良かっただけの話でしょ」

「だ・・・だって、グレーちゃんに会ってたんだもんっ!」

「「・・・gray?」」

「うん!
ランランよりもちょっと濃い目の灰色の髪でね、早乙女学園の制服着てた女の子だったよ。僕がファンの子に追いかけられてた時にぶつかっちゃって、専用のレコ室に匿ってくれたんだ」






早乙女学園の講堂の裏手。

今日はボク達4人がそれぞれの持ち歌を早乙女学園でミニライブをする日。


・・・ミニライブって言うのはうわべだけで、本来の目的は彼女・・・Gray∞Noteを探す事。


リュウヤにgrayのIDを教えて貰ってから、彼女とはLINKで何度もやり取りをした。
でも対面する事は出来なかった。彼女がそれを望まない・・・と言うより、ボク達プロと会うなんて申し訳ないとかで会う事は叶わなかった。

だから今日は先輩アイドルとして生徒達にプロの歌を聞いてもらうって事でシャイニングを説得したんだ。



・・・そんな彼女に、レイジがさっき会ったと言い始めた。
これには衣装に着替え終えたランマルと準備をとっくに終わらせて余裕でティータイムを取っていたカミュも反応した。






「・・・レイジ、どうしてその女子生徒がgrayだって言い切れるの?
ボク達は全員、彼女の事はテレビで見ただけのはずだよ?」

「実は、遅れたのはその子の歌を聞いてたからなんだ。ぼくとお喋りしてたんだけど、歌いたくなっちゃったみたいで歌ってくれたんだ。
あれ、ぜーったいにグレーちゃんだよ!」

「・・・寿。まさかその女の声だけでgrayだと決めつけているのではないだろうな」

「ミューちゃん達も聞いたら納得するって!」

「どうやって聞けっつーんだよ。女子生徒だけでもかなりの数だぜ?」






ランマルに聞かれ、レイジは「えっ?それはぼくが気合いで見つけるよん☆」と堂々と答えた。・・・・・・不安要素しかない。


・・・仕方ないか。
他に手がかりも無いし、手伝ってあげよう。
その子が外れでも、レイジがここまで言うんだし聞く価値はあるはず。

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