第14章 ガールズトーク
side トキヤ
バカンスも最終日。
3泊4日のバカンスも、今日で終わりです。
・・・・・・昨日はバカンスどころの話ではありませんでしたが。
大体、あれは学園長の得体の知れない薬が霧散されてしまったせいで私の性格が異常になったんです。ええ。そうとしか考えられませんよ。
「ねーねートキヤー」
「・・・・・・」
「トキヤってば。
さっきから水出しっぱなしだにゃー」
「・・・・・・・・・」
「トーキーヤーっ!
そろそろ反応してくれないとさすがのボクでも傷つくにゃー!」
「、っ!
え・・・あ、な・・・なんですか?」
「もう!
さっきから、ケトルに水入れてばっかで溢れてるにゃ!」
「・・・すみません」
キュッ
「トキヤ昨日からおかしいにゃ。
本当に何も無かったの?コノハちゃんと」
「・・・っ・・・別に。何もありませんでしたよ」
「あー、ゼッタイ嘘だにゃー!
もういいよっ、トキヤが教えてくんないなら音也くんに聞くもんッ」
「ちょ・・・っ、なんでピンポイントに音也なんですか!」
「だってなんだかんだで仲良しじゃん。
起こして来よーっと」
「誰が仲良しですか・・・!
待ちなさい、ハヤト!!」
「あ。コノハちゃん」
「話を逸らさないでください!」
『トキヤとハヤトおはよーっ。
あっ、あった私の相棒ッッ!!』
ハヤトが音也の名前を出したと思えば、今度は心羽の名前を出す。
あの2人の事です、こんな朝早くに起きている事はまず無いので冗談だと思っていたのですが・・・。
その心羽が私とハヤトに素早く挨拶をして、颯爽と通り過ぎて行く。
・・・変な時に身体能力が上がりますね、心羽は。
『っふああああああああぁぁ・・・!////
やば、久々の対面すぎてテンションかなり上がる・・・っ!』
がちゃっ
「ふわあ・・・、おはよー・・・。
なんか朝から騒がしいけど・・・何かあったの?」
「何やら心羽の感極まる声が聞こえたが、どうしたんだ?」
心羽が1人で盛り上がりながら何やら特徴的なハープをポンポンと音を確かめるように弾く。
・・・とんだ目覚ましですね。寝ていたメンバーが起きてきましたよ。