第14章 ガールズトーク
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・思いついた・・・』
ばさっ
ばたばた・・・
がちゃっ!
「、っうお!?」
『おはざいます、日向先生。
朝っぱらからいきなり何押しかけてきてんだよコイツ、みたいに思われてると思うんですけどお願い聞いてくれませんかね』
「おま、解ってんならせめてノックくらいしろよ・・・!
・・・・・・ったく、そのお願いってのはなんだよ」
現在時刻は朝の6時。
昨日・・・って言うか正確に言えば深夜1時くらいまで例のラブソングを考えに考え抜いて、なんか物足りないなーって所まできてパタリと寝た。それはもうパッタリと。
で、ついさっき起きた。
そしたら何が物足りないのかを思いついたのだ。
それを日向先生に伝えようと、2つ隣の部屋に居る日向先生の元へやって来た。
日向先生はとっくに起きていたらしく、朝刊を読んでた。・・・あれ、ここ無人島・・・。
いきなり入って来た私に驚いた日向先生だったけど、すぐに要件を聞いてきた。
『あのですね。
ちょっと取り寄せて欲しい物があるんですよ』
「・・・取り寄せて欲しい?
何をだよ」
『ほら。私が数ヶ月前にハープが得意だって言ったの覚えてますか?』
「ハープ?
・・・あー、それなら届いてるぞ」
『・・・えっ』
「うちの社長が昨日の夜にまた来て、その時にお前に渡してくれってリビングに置いてったんだよ。詫び代わりだとか言ってたぜ」
『マジですか』
「ああ。
しかもカバー付きだぜ」
『カバー?』
「パンダ柄のな」
『いや、なんでパンダ柄・・・?』
「・・・さあな。
あれだろ、油断させといてガッとくるからじゃねえか?」
『???
うーん。まあいいや。
では私は早速相棒を迎えに行ってきます』
「おう、行って来い」
そうと決まれば話は早い。
私はまたばたばたと部屋を出・・・おっと、忘れるところだった。
くるっ
『日向先生』
「ん?
なんだ。まだ何かあるのか?」
『ありがとうございます』にこっ)
「・・・、・・・っな・・・////」
押しかけちゃったし1人の時間を邪魔しちゃったし、それを追い払わないで教えてくれた日向先生にお礼を言った。
ついでに昨日話に出てきた笑顔を浮かべてみて、私はリビングに向かった。