第14章 ガールズトーク
『♪~』
「えらく上機嫌だね、エレ」
『まーねー♪
うあー、早く歌いたいなー』
「ま、さすがにコテージには音楽機器揃ってなかったしな。明日の朝イチでレコーディングルーム借りれば歌えるんだし、そりゃ楽しみだろ」
『ふふふー、なんだかんだでバカンスはほとんど作曲出来なかったし・・・ようやっとがっつり歌える~♪』
「・・・にしても、ここまでテンション高いと調子狂うな」
『昨日はおねーちゃんって呼んでたのに?』
「な・・・っ、そ・・・それは言うな!!////」
「ふふ・・・そう言えばそうだったね」
『可愛かったなー、おねーちゃんと一緒だから大丈夫って言ってさー』
「エレにぎゅっと手を繋いでもらえて、良かったじゃないかおチビちゃん」
「っだぁぁ、もう言うなっての!!///
・・・くっそ、なんで俺だけ甘えフラグだったんだよ・・・っ」
『まあある意味来栖くんが甘えフラグで良かったかな。レンとかトキヤに甘えられるとさすがに・・・ね』
「おや・・・エレが望むならやってあげようか?」
『え』
「・・・・・・エレ・・・」
す・・・
・・・ぎ・・・・・・、ぎゃあああ・・・!
思わぬ飛び火!
てか、頬に手を添えられて色っぽいレンの声聞くと昨日の思い出・・・す・・・。
『、っ・・・わああぁあ!?////』
がらっ
「大丈夫ですか、コノハっ!」
「何事だ!?」
『、あ・・・愛島く・・・、・・・っ!////
い、今はその声相乗効果ぁぁ!!/////』
「おやおや・・・やりすぎたかな?」
「神宮寺、貴様ぁ・・・っ!!」
「あー、セシル。大丈夫だから、戻ってくれると助かる。心羽がな」
なんだこれ。なんだこれ。なんだこれ・・・!?
あれか、これがトラウマってやつなのか!?
意識すると羞恥心が込み上げ・・・っっ!////
「・・・あちゃー、あの様子だと俺達も下がってた方がいいかもね」
「・・・・・・ですね」
「でもさ・・・可愛かったよねー」
「・・・・・・・・・・・・」
「トキヤー?」
「・・・まあ、多少は」
そんな会話なんて聞こえる余裕も無く、こうして私達のバカンスは終わりを迎えた。