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音符のみつけ方

第2章 エンカウント


青髪男子とお爺さんと別れて、私はイヤホンを装着し直して女子寮へ向かっていた。


いやー、でもあのじぃ(仮)さん迫力あったな。
剣幕って言うか…まあ凄かったなあ。





『…って、ん?』





湖から離れて、更に森を抜ける。

うーん空が広いなぁ。
とか思ったら、後ろからタッタッタ…と誰かが走ってくる音が聞こえて振り向いた。


そこには青い髪の男子が。





「よかった、間に合って…」

『さっきの…。
…なにか?』

「先程のじぃの言っていた事を謝りたい、と思ってな」

『…えー…』

「…謝ってばかりだな。
しかしさすがに気に障っただろう?」

『そんなに、かな。
言われ慣れてるし(ボソッ』

「…?」

『…あー、なんでもないよ』

「そうか、それならば良いが…。
…名乗るのが遅れたな、俺は聖川真斗だ』

『あ、うん』

「…そ、それでこれから時間があればでよいのだが…迷惑をかけてしまった穴埋めとまではいかないがこれから食事でも「おや、誰かと思えば…聖川じゃないか」………神宮寺…」





聖川くんが何かを言い終わる前に誰かが来る。
やって来たのは聖川くんに神宮寺、と呼ばれたオレンジ髪の男子。

神宮寺(仮)くんは何やら余裕と言うか挑発的な様相で私達に近づいてきた。





「珍しいな、聖川。
お前がレディと一緒に居るなんて」

「…貴様には関係ないだろう、そう言うそっちこそ珍しいな。
見たところ一人の様だが」

「たまにはオレだって一人になりたくなるさ。
…ところで、そちらのレディは名前はなんて言うんだい?」

『……普通、名乗るなら自分からだと思うけど?』

「…おっと、これは失礼。
オレは神宮寺レンだよ」





語尾に♪とか♡でもつきそうなくらいのアクセントで神宮寺くんが「よろしくね」と言いながら私の右手を持ち上げて、そのまま私の右手の甲に軽くキスを落とした。


…おうふ( ・ ω ・ )
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