第13章 フラグパニック
「攻められたんだ・・・へえ、声で。
ふーん・・・そっか、攻められたんだ・・・・・・」
『・・・、い・・・一十木・・・くん、?』
す・・・
「耳、少し濡れてますね・・・・・・」
『ふおっ、!??
え、ちょ・・・っトキヤ!?////』
「セシルとレンにやられたんだよ。きっと・・・。
心羽、可愛いから・・・印でも付けておかないと、すぐ喰べられちゃうよ・・・・・・?」
「・・・そうですね・・・・・・それとも、誰かに喰べられてしまう前に喰べてしまいましょうか・・・」
「・・・そうだね、喰べちゃおっか」
『、っはあ!?』
一体全体どうした二人とも。
今日、本当にどうなってるんだ。
会う人全員おかしいぞ。
愛島くんとレンから逃げて廊下を走ってたら一十木くんにぶつかり、気配も無く現れたトキヤにさっきレンに舐められた耳を指でなぞられる。反射的に拭いたと思ってたのに・・・!
突っ込み所満載の会話が勝手に進み、一十木くんからジリジリと近寄られる。薄く微笑んでるせいでさっきから鳥肌が止まらないんだけど・・・!
3、4歩下がった所で背中がトン・・・と何かに止められた。
・・・わーおトキヤだよ。
これマジでヤバい・・・!!
「ん・・・白い肌・・・・・・ここに、印を付ければ・・・・・・所有印として・・・よく見えそうですね・・・。・・・んっ・・・」
チクッ
『、っい・・・・・・!?』
「・・・あー、その痛みから歪む目・・・・・・凄いクる。
今にも涙が出てきそう・・・・・・綺麗だよ、とっても・・・・・・。・・・、・・・」
ペロ・・・ッ
『・・・っ、な・・・・・・っ!
ちょっと・・・・・・やめ、・・・!!////』
後ろからトキヤに腰を抱き寄せられて、首元の左側に顔を埋められる。小さな痛みを感じて顔を歪めれば、今度は前から顎をクイって上げられて一十木くんに右目を舐められる。
うああああああああああああああ何これめっちゃ恥ずかしくて死ねる・・・!!
なんでみんな声優さんのイケボとかエロボの能力を最大限に引き出してんの!?
なんて言うかもう寺島さんも宮野さんもいい仕事してますね!←