第13章 フラグパニック
ぐいっ
『、!』
「・・・・・・レン」
私が固まってると、不意に強い力で引っ張られた。
それはレンのようで。私はようやく愛島くんの(と言うか鳥海さんの)低音イケボから離れられた。
『れ、レン・・・!///』
「・・・心羽。顔が真っ赤だよ・・・・・・」
『だ、だって愛島くんがやたら積極的なもんだから・・・「心羽」、へ?』
チュ・・・っ
『・・・・・・、っひ・・・・・・!??/////』
「ん・・・・・・、・・・・・・っん・・・」
ちゅ・・・ピチャ・・・・・・ックチュ・・・
『、っぁ・・・・・・ちょ、っ・・・!!//////』
「・・・はぁ・・・・・・チュッ・・・、・・・・・・このまま喰べても・・・いい?」
『ーーーーー〜〜っ!!!!//////』
っどん!!
ばたんっ!!
す、・・・っ諏訪部さんんんんんんん!!!//////
なんなの!なんであんなにエロボイスなの!?
暇犬だったら「はい!」って即答で了承するでしょ今の!※暇犬=〝音符のみつけ方〟の作者
愛島くんのホールドと鳥海さんの低音イケボから抜け出せたと思えば。今度はレンの耳舐めと諏訪部さんの低音エロボ。
・・・ぐおぉおおお・・・!!
しかも聞き間違いじゃなかったら今レンからいつものエレ呼びじゃなくて名前で呼ばれてたよね。
・・・なんだ、なんなんだ・・・!
部屋にこのまま居れば確実に耳を精神的にヤ(殺)られると直感的に思った私は、レンを押し退けて部屋を飛び出した。
『(な、んなのあの2人・・・!
って言うか耳舐めら・・・ひいいいい・・・!!/////)』
どん、
「っ、と・・・」
『わ・・・っ!っとと・・・。
・・・あ。一十木くん・・・!』
「・・・心羽?
どうしたの、そんなに急いで・・・」
『た、大変なんだよ一十木くん。
なんか朝っぱらから愛島くんとレンがあからさまに異常をきたしてるみたいで・・・!』
「・・・心羽。セシルとレンに・・・何されたの?」
『え?
・・・あー、なんて言うんだろ・・・声で攻められた?』
「・・・・・・・・・」
いつになく静かな一十木くん。
気のせいかな。なんか空気の温度下がった?