第13章 フラグパニック
『・・・・・・んー・・・、・・・ぅ?』
「・・・すー・・・・・・」
『・・・・・・・・・・・・、・・・・・・ぇ・・・』
「・・・・・・ん・・・・・・」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・(固』
なんと言う事でしょう(裏声)。
目覚めてみれば、目の前には愛島くんが居るではありませんか。・・・あれ、ここ私に割り当てられた部屋で合ってるよね?
・・・うん、ランプとかカーテンの色が女子部屋と同じ薄オレンジだし間違いない。
でもどう言う訳か褐色の肌の愛島くんに器用に抱きつかれている。ちょっと待って愛島くんなんで緑のパジャマのボタン全部外してるの。
おでことおでこの距離、ゼロ。・・・これ、1歩間違えればアウトだよね。
『・・・・・・あー、うん。
えーと・・・愛島くん?』
「・・・・・・すぅ・・・」
『おーい、愛島くんってばー』
「・・・、・・・・・・ん・・・」
『あ、起きた』
「・・・・・・おはようございます、コノハ」
『うん、おはよう。
それよか愛島くん、離してくれるとありがたいなー』
「・・・・・・・・・」
『あれ、愛島くーん?』
「・・・・・・、・・・さい・・・」
『うん?』
ぎゅっ
「・・・セシルと、呼んでください」
『・・・、!?////』
>>>>愛島くん の 低音イケボ 攻撃 !
>>>>効果 は バツグン だ !!
ぷ・・・ぷぎゃあああああああああああああ!!!!??////
久々のテロップが出たと思えばこれか!
不意打ちにも程があるぞ愛島くん!
ちょっと待ってマジでなに、えっ?
更にむぎゅってされて、耳元に口をくっつけられていつもの声よりずっと低い声で囁か・・・うわああああ・・・!!
どうするよ、私。・・・どうするよ、私・・・!?
うっわ鳥海さんパネエ耳元の破壊力・・・!!
『あ、あっ・・・愛島くん・・・!?』
「・・・ワタシの名前を、呼んで・・・」
『ッッ・・・ーー〜〜〜〜〜っ!!!//////』
おいフライングすぎやしないかそのフレーズ←
その低音イケボやめて。
耳がマジで逝っちゃう。
朝っぱらから刺激的すぎるにも程があるイベントに、嫌でも顔に熱が集まる。・・・うわあこれ絶対顔真っ赤だ。