• テキストサイズ

Dye D?〈番外編 横山〉

第28章 覚悟




俺のその言葉を聞いて

みんなは静かに考えていた

しばらくは沈黙していたが



村上「俺たちにどこまで出来るかわからんが

まぁ、やってみようか?」


雛がみんなに賛同を得るように話した


錦戸「まぁ、エサが向こうから来るんやったら

楽でええんちゃうん?」


亮は嬉しそうに笑っていた


安田「まぁ、昼間も起きてなアカンかもやけど

頑張ってみますか?」


渋谷「俺がめんどくさい担当はごめんやからな」


横山「そんなに客を取らんつもりやから

大丈夫やし、適材適所に配置するつもりや」


俺の言葉にすばるは笑った


大倉「楽しい日々になりそうだね」


大倉は、俺に優しく言った


横山「おん、そうやな、みんなで力を合わせな無理やで」


丸山「チームワークなら敵なしでしょ?」


マルは嬉しそうに言った


横山「そうやな、俺らに勝てる奴らはおらんな」


俺がそう答えた時だった

女が部屋からそっと出て行ったのだ

俺たちの邪魔をしないように



丸山「横山君、行かなくっていいの?」


立っている俺にマルは言った


横山「そうやな….」


俺は女が出て行ったドアを見つめていた


村上「二人の時間を大切にしろよ、後悔せんようにな」


雛はそう言うと、ソファーから立ち上がると

俺の背中を押したのだ

それと合わすように、ヤスがドアを開けていて

俺は外に出された


安田「どうぞ、ごゆっくり」


ヤスは微笑みながら言うと、静かにドアを閉めた



俺は廊下に出されて、しばらく立ち尽くしていた


俺は感じていた

二人の時間はもうないと

女は言っていた

俺に未来をプレゼントすると



もう女がここから去る時は迫っていたのだ




俺は大きくため息をつくと覚悟を決めて歩き出した

女と最後の時を過ごすために


/ 78ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp