第27章 真実
女は俺を見据えると
「知っているし
私は別に横君に幸せにしてもらおうなんて
思ってないし」
俺は女の言葉を聞きながら頭をかいた
横山「そうか....」
「私が幸せにするの」
そう言うと俺の胸に飛び込んできた
横山「ほんまに、変な女やな」
俺は女を抱きしめながら呆れていた
女は俺に微笑むと
「さて、横君を心配してくれている
仲間の所にもどりましょう?」
横山「おん、そうやな」
俺は足を進め始めたが、また止めた
横山「なぁ、この鏡は何やねん?」
俺はこの鏡の疑問を聞いてみた
「この鏡は真実を映す鏡....
本当は、神の場所にあったのだけど
真実を映しすぎて争いが起きて
ここに置かれたみたいね」
女の言葉に俺は考えた
俺がこの鏡の中で見た事は真実だったのか
俺は小さく笑いながら
横山「て、事はこの屋敷は....」
俺がその言葉を言った途端に女は俺の口に
自分の人差し指を立てて言葉を遮ったのだ
「しー、全てを解き明かしたら
楽しくないでしょう?
今は、まだ謎のままで....」
そう、言うと俺の手を掴むと
この鏡の置いてある部屋から引っ張って歩き出したのだ
全てを解き明かすのは
まだ先になりそうだと俺は笑っていた
今は、仲間と一緒に楽しい時間を過ごすのを
優先するべきだと思いながら
俺はこの部屋を後にしたのだった
そう、
俺の帰りを何よりも心配してくれている
仲間の元に