第26章 闇
俺を助けたのは吸血鬼だ
俺は、吸血鬼に命を助けられたのだ
これを教えて
俺の心を乱したいのか?
横山「何でそこまで俺の邪魔をするんや?」
俺は闇に向かって大声をあげた
『お前は秩序を乱した...
その時からな....』
横山「秩序ね...
死ぬ運命やったのに助かってか...」
俺は呆れていた
子供の俺も俺に撫でられ少しは安心したのか
振るえるが止まっていた
横山「なぁ、秩序ってなんや!」
俺はその言葉と同時に自分の腕を噛み切り
腕から血を流し
闇に見せるようにした
横山「血の色は同じでも俺らは闇なん?
ほんま、くだらんな神の存在なんて!
結局は己の保身のためなんやろが!」
俺は血を止めずに叫び続けた
『死にたいのか?
吸血鬼の存在で、
そんな口をきくなんて』
俺は、笑った
横山「死ぬのは己で決める
過去でも今でもな!」
俺の言葉と同時にまばゆい光が俺を照らし始めた
太陽と同じ光だ!
俺の身体に熱が走る
俺は焼かれ始めたのだ
横山「くっ!!!」
身体に走る苦痛で俺の顔がいがむ
俺はここまでだと覚悟した
この光から逃げる方法すら思い浮かばない
俺が神に勝てるはずなどなかったのだ
俺は最大の敵に喧嘩を売って
この結果に俺は満足だった
死を納得したその時
俺の痛みが突然に和らいだのだ
俺が恐々、薄目を開けて見ると
仲間の影が俺を囲んでいて
光から俺を守ってくれていたのだった