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Dye D?〈番外編 横山〉

第3章 夢物語




 俺はみんなより一つ多く個人の部屋を持っていた

それは、俺の調べ上げた資料を置くための

部屋が必要だったから



古い文献を盗んではその部屋の棚に並べられていた



俺はその部屋で、あの女を調べ始めていた


その時だった俺が帰って来た時に脱げ捨てられていた

コートの裾から昨日に拝借してきた

本が見えていた


俺はそっと手に取ると

パラパラとページをめっくた



そこには、二人の天使が神に命じられて

二つの道を進む話が書かれていた



俺は興味を引かれるように読み始めた


一人の天使は、その天界を統一する使命を受けた


もう一人の天使は、闇の世界の救う使命を受けた




渋谷「なぁ、横」



俺は不意に声を掛けられて驚いた


横山「な、なんや?」



俺の驚いた顔に、すばるは少し笑っていた



渋谷「お前が、そんなに不意を突くなんてな」



横山「ちょっと、おもろい文献を見つけたからな」


俺はその本を閉じた



渋谷「そうなんや」


すばるはニヤニヤしながら俺を見ていた

俺は冷静さを保ちながら



横山「で、俺に話があったんやろ?なんや」



俺にせかされて

すばるは俺の本の部屋を見渡しながら話し始めた



渋谷「なぁ、この屋敷は広いやん?

これを利用して、エサの方がこっちに来るようにせん?」



横山「エサの方が?」


渋谷「毎月毎月、狩りに行くんはめんどくさいし

リスクも高いやろ?」



すばるの言う事に一理あった


横山「まぁ、そうやな....」


俺は考えだした

それを見て、すばるは



渋谷「ここをホテルにすんね、どうや?」



横山「ホテルにね....」




すばるの考えは凄いと思った

長い時間を俺らは無駄にして過ごしている

所もあったから




横山「少し、考えさせてもらえんか?」



渋谷「ええ、答えを期待してるわ」


帰ろうとするすばるに俺は声を掛けた




横山「なんで、俺に相談したんや?」



俺の言葉にすばるは笑いながら



渋谷「お前が味方やたら、誰にも負けんしな」


横山「なんやねん、その意味は」



俺は笑いながら言うと


渋谷「お前が反対する事は、絶対に無理やしな」



その言葉を残すと、すばるは部屋から出て行った




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