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Dye D?〈番外編 横山〉

第3章 夢物語




俺は屋敷に戻ってからもあの女の事を考えていた

俺の正体を見破った力は俺らと同じ生き物か



俺の奥に眠ってる好奇心が目を覚ました



自分に知らない事が許せなかった

俺は静かな顔をしながら

誰よりも負けず嫌いだ

だから知識をいれまくっていた


俺らを守るのは知識だと俺は思っていたからだ




丸山「横山君、どうしたの?」



帰って来てから俺は、みんなの輪に入らずに

離れた所で考え事していたから

その様子にマルは心配したようで

俺にそっと声を掛けてきた



横山「何もないで」



俺は、まだ何も分かってない女の事を

話すわけにいかなかった

真実でない事を口にすると混乱を呼ぶからだ



しかし、本来なら誰よりも力を持ってる

マルには隠し事は無駄なようだった



丸山「.......この匂いは」



マルは何か気が付いたように顔色が悪くなったのを

俺は見逃さなった



横山「匂い?」



俺の言葉にマルは、一瞬で我に返ると



丸山「な、何でもないよ」



俺は不思議な顔で丸山を見たが

マルは都合が悪いからか、俺から顔を背けた


その様子にもう何も聞く気にはなれなかった

無造作にマルの頭を撫でると

俺は静かに部屋から出た





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