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Dye D?〈番外編 横山〉

第21章 序開




 俺たちは、マルの後について無言で歩いていた

たぶん各々が何かを考えているのだろう


マルは時々立ち止まると

匂いを確認しながら進んでいた


しかし

先に進むに連れて俺たちは驚いていたのだ

俺たちは

いつも集まっている部屋に進んで行っていたのだ



錦戸「ちょ、なんでここやねんな!」


ドアの前に立ちながら、亮は言った


丸山「でも、ここからするんだよ、確実に匂うんだ…..」


マルは自信なさげに伝えた


大倉「さっきまで、みんながいたのに、居なくなって

犯人はここに来たって事なのかなぁ?」


大倉は考えながら言うと


渋谷「とにかく、部屋に入ってみようや!

何か分かるかもやし」



部屋に入ったが、やはり誰かが居る姿も気配すらもなかった


横山「マル、匂いはどうや?」


俺はマルに確認を取った


丸山「まだ、微かにしている…..」


横山「てことは、ここを通ったって事やな」


俺は部屋をキョロキョロして周りを見回した


村上「ほんなら、何か痕跡がないか探してみるか?」


仲間は雛の言葉で部屋の家具を動かし、

何かを探し始めたのだ




俺は一人考えていた

犯人は俺らを馬鹿にしてここを通って行ったのか?


もし誰か一人でもここに残っていたら危険になるのに

危険なリスクを犯すか?


絶対に通らなければならない理由があったのだ

見つかるリスクがあっても....




その時だった


丸山「ここだ、ここからする!」


マルが入り口から一番奥の壁を触りながら言った

みんなは、マルの言葉にその壁に集まった



安田「なぁ、前から思ってたんやけどさ

ここの壁の向こうって部屋になっているかも?」



村上「ヤス、なんでや?」



安田「外から見たら

この先にもう一部屋あるぐらいの広さがあるんや」


大倉「えっ、そうなの知らなかった….」


渋谷「お前、なんでそんなん知ってねん」


安田「この前な、ここに

コインを落としてもうたん

そしたらな、そこの隅の穴に

入っていってもうたんや」



横山「やから、外から調べたってわけか」



ヤスは得意げにみんなを見て微笑んだ

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