第2章 女
俺は咄嗟に彼女の腕を掴んで歩みを
強引に止めた
横山「俺の傷ってなんや?」
冷たく言う俺に女は静かに目を閉じると
ゆっくりと口を開いた
「血を食す生き物になったのね....」
俺の本性を見抜いた事に衝撃を受けた
横山「お前は何者や!!!!」
俺は女の掴んでる手の力を強めた
しかし、女は掴んでる俺の手を
じっと見つめると
「いいの、もうすぐ日が昇るわよ」
横山「逃げるんか?」
俺はこの正体不明の女にムキになっていた
「貴女が救いを求めれば、また会えるわよ」
そう言うと女は強引に手を引っ張り
俺から離れた
横山「救い?俺が?」
俺の言葉を聞くと彼女は空をゆっくりと指した
彼女が指す空は微かに明るくなっていた
不味いこのままでは俺は灰になってしまう
俺は、唾を吐き捨てると
女をその場に残して屋敷に走り去ったのだ
俺の心に一つの謎を残して