第16章 秩序
俺はそのまま部屋に戻っていた
自分の気持ちを抑えられずに、ベッドに横たわって
天井を見つめていた
俺と女が愛し合う事は、この世の秩序を乱す事になる
もし、結ばれたいなら
この身体から救われなければならない?
だから、女は俺を救おうとしてるのか?
女の最初の救いの話しは、俺を愛してたからか?
自分の気持ちを満たしたかったからか?
俺の中に女への疑問が生まれ始めたのだ
そもそも、光の者が闇の者を愛するだろうか?
俺なんかを......
俺の口から大きなため息が出た時だった
俺の部屋のドアからノックの音が聞こえたのだ
横山「はい?」
俺は、あからさまに不機嫌の声で答えた
俺の声に反応してか
ドアは申し訳なさそうに、ゆっくりと開いた
「ねぇ、少しいい?」
開いた先に女が立っていた
横山「おん」
俺は横になったまま、返事をした
女は、静かに入るとベッドの傍に立った
「また、迷惑をかけて、ごめんなさい」
横山「謝るな、余計にイライラする」
俺は自分の素直な感情を女にぶつけた
「うん.....」
女は、返事をすると俺のベッドの横の開いてるスペースに
腰を下ろしたのだ
二人で話し合う為に