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Dye D?〈番外編 横山〉

第15章 亀裂




 俺たちは嫌な空気の中で過ごしていた


誰も口を開く勇気がなかったのだ

俺が怒っているのが誰も分かっていたから



村上「まぁ、横が鍵で敵が来るんやったら

なんらかの方法を考えたらええんちゃうん?」


雛が話を変えようとした



渋谷「方法ねぇ?」


安田「それやったら今は、ホテルどころちゃうな」


ヤスは笑いながら言った


大倉「今は休憩しなきゃね」


亮「まぁ、敵が来るんやったら暇ちゃうしな」



俺には分かっていた

みんなが気を使ってる事が


俺はマルに腹を立てていた

マルはそれを感じて

何も言えずに俯いたままだった



「私は、もうすぐ去りますから

それまで、何があってもここに置いてくれませんか?」


女は辛そうに言う


村上「えっ、ずっと居るんちゃうんのか?」


雛はそう言いながら俺を見る



「私は、ここには居れない身なので.....

あと、する事があるんです」


渋谷「居れないて、横が襲われるからか?」


横山「もうそこまでや!!!!」



俺の怒りは頂点に達した


横山「もう、俺たちの事はほっといてもらおうか!!!」


俺はそう怒鳴ると

みんなを残してその場を後にするように

足早に歩き始めた




俺の中で抑えきれない感情が

奥から湧き出てきていたのだ



それが

頭の良い敵の本当の狙いだと気が付かずに

俺は知らずに罠にはまっていたのだった

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