第14章 攻撃
その場に残された俺たちは消え去る男を
静かに見守っていた
丸山「これで、一件落着かな?」
マルは小さく笑った
横山「いや、まだや」
みんなは、俺に注目したが俺は女に詰め寄り
横山「俺がなんで襲われなアカンか教えてもらわんとな」
一人一人の仲間の顔を見つめ
最後に俺の顔を見つめると
ゆっくりと口を開いた
「もし、神の世界と闇の世界が平等になるなら
本当に幸せは訪れると思う?」
俺は、女が何を言いたいのか分からなかった
大倉「総てのモノが平等になる?
悲しみも憎しみも消えるのだろうか?」
大倉は少し不安げに顔を下げながら言うと
「でも光の人達は地位を失いたくなっくて
邪魔しに来てるの、みんなが受けてる悲しみなどより
自分の光を守ろうとしてるの」
村上「まぁ、神様がそんなんなん?」
安田「それは分かるけど
なんで、横ちょを襲う事が邪魔になるん?」
雛と安が疑問を彼女に伝えた
すると女は辛そうに言った
「どこの世界も欲が満ちてるから
そして彼がこの世界を平等にする鍵を
持ってるから」
俺は、その言葉に驚いた
俺はただの吸血鬼だ
世界を変える鍵なんて持っているわけはない
俺の運命の輪は大きく嫌な音をさせて
回り続けていた