第14章 攻撃
男が腕を押さてえ床を転げまわる
それを俺とマルは冷たい視線で見ていると
男の騒ぎを聞きつけて仲間が集まって来た
村上「な、なんや!どなんしたんや?」
雛は転がってる男を見て驚いていた
「きゅ、吸血鬼になってしまう!!!」
男はかなり取り乱して、更に暴れ回る
渋谷「なんやねん、めっさイライラしてるのによ!」
すばるは男を見ながら頭をかきながら吐き捨てた
「や、闇に、お、落ちてまう!!!!」
安田「こっちは、ほんまに忙しいのにやでぇ」
ヤスは相手の男に呆れながら言った
「お、終わりや、お、終わりや、俺は終わりや」
錦戸「まったく、めんどうやなぁ」
亮は、傷口を見て座りこんでる男を睨みつけた
「どうしたらええんや、今度は俺が消される」
大倉「この人をどうするの?」
大倉は冷静に今後を考えて俺に言った
俺は、この俺に喧嘩を売った哀れな男を見ていた
そして、仲間の間を割って入って来た女に気が付いた
俺たちは、女の行動を黙って見守っていた
女は、震えながら蹲ってる男の身体に手を添えると
それを感じた男は女の顔を見た
「頼まれたのね?」
女は、優しい口調で男に問いかけると
男や憑き物が落ちたかのように素直に頷き
「上の幹部にしてくれると....」
その返事に悲しそうに顔を俯き
女から一滴の涙がこぼれ、男の傷口に落ちたのだ
男の傷口が癒されるかのように
静かに治り始めたのだった
誰も声が出ずに驚いていると
「貴方も、被害者だね....」
そう悲しそうに呟いたのだ
俺は、女が何を言おうとしてるか理解した
女と兄が、俺を何故か許せずに憎んでいる
その為に今回の様な事件が起きても可笑しくはないのだ
男は、女の慈悲に感謝するように何度も頷いた
「もう、ここには来ないでね」
「....わかりました」
男は女に約束すると静かにその場を後にして
消えたのだった