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Dye D?〈番外編 横山〉

第13章 時間






その日から

女は前より熱心に仲間に指導し始めた


亮にはテーブルマナーと言葉遣いを

しかし、納得していない亮は素直にいう事を聞かない


錦戸「なんでやねん、こうやろが!」


「違う、お客様の様子を見ながら次のお皿を運ぶの!

一人一人のスピードが違うのだから

ちゃんと見極めて!」


錦戸「やればええんやろ!やれば!」


「はい、そこは、かしこまりましたよ!」


亮は顔をしかめながら

何度も何度も皿を運んでいた


俺は離れた場所で見ていた

女の忍耐のすごさと、いつ亮がキレるのか心配で



そこに、他のテーブルを運んで来た

雛と大倉が入って来た


村上「テーブルの、一つはここでええんか?」


俺は頷いて返事をした


大倉「ここで、お客の料理を出すんだね?」


大倉は、何故か嬉しそうに言う


横山「おん、そうみたいやな」


俺はぶっきら棒に答えた


村上「さて、大倉!次は椅子だな、頑張るか?」


大倉「そうだね」


そう返事すると大倉は急いで部屋を出た

大倉の出たのを雛は確認すると



村上「お前も、女を守るのに忙しいなぁ」


そう言うと笑いながら部屋を出た


雛の言葉に気が付いた

俺は、どうやら独占欲が強いようだ

今になってやっと理解してきた


俺は一人で小さく笑った



「ねぇ、どうかな?良くなってきた?」


俺は女に声を掛けられ亮を見ると

亮は紳士のように立っていた

でも、顔は引きつっているので

かなりの我慢してるんだろう


横山「なかなかええんちゃうん?」


俺は亮に笑いかけた


錦戸「はぁ、もうええやろ?

今日は終わってくれや!」


そう言うと怒って部屋を出て行った



横山「アイツにボーイは無理やろ?」


俺の言葉に女は笑って


「でも、様になってたでしょう?」


そう嬉しそうに言うと俺の傍に来たので

俺は手を伸ばして女を抱きしめようとした


そう、やっと二人きっりになったのだ

俺は自分の感情のままに動いた


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