第10章 狩り
俺は、静かな声で男に問いかけた
横山「お前は誰やねん?誰に頼まれたんや?」
男は俺の言葉に笑うと
「俺は神の使いや、お前は神に喧嘩売ったやろ?」
男の言葉が理解できなかった
「神は、お前の消滅を望んでおられる」
そう言うと、拳銃の引き金を引こうと
指に力が入った時だった
天井にいた亮が男の前に飛び降り体当たりをした
錦戸「終わりや....」
男は、上から亮に飛びつかれたために、
床に倒れ込んで苦しんでいた
そして、拳銃を床に落としてしまったのだ
亮は嬉しそうに勝ち誇ったように笑っていた
「くっ」
しかし男は諦めずに拳銃を拾おうと
はいながら手を伸ばしたが
ヤスが男の手の先に立つと
安田「ようやってくれたな」
そう冷たく言い、拳銃を蹴り飛ばした
武器が無くなった男は観念したのか
床に丸まるようにして動かずに震えていた
村上「さて、お祈りは終わったんか?」
雛が冷たく言い放った時だった
渋谷「雛、避けろ!そいつは危険や! 」
すばるが大声を上げた
声と同時に男は背中に隠し持った小瓶を手に取った
俺は、走った
雛を突き飛ばして男の前に立つ
俺を見ると男は
「お前から消えろや」
そう言うと小瓶の水を振りかけた