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Dye D?〈番外編 横山〉

第5章 欲望




 俺は少し気恥ずかしかったが

女に伝える事にした



横山「一応、礼は言っておく

たすかった......」


俺の言葉に女は嬉しそうに微笑むと


「気持ちいベットのおかげで疲れが取れちゃった」


そう言うと背伸びをしながら起きた


横山「これから、どうするつもりや?」


「これから?」


女は考え込んでいた


横山「お前は、何もんや?」


俺はストレートに聞いてみた

すると女はクッスと笑うと


「それにはまだ答えられないけど

私を呼んだのは貴方だから」


そう言うと俺の前に立った


横山「俺が?」


「まぁ、世の中には不思議が多いんだから

全てを解明するとおもしろくないでしょ?」


横山「......」


無言の俺に女は微笑みを崩さずに


「では、他の吸血鬼さんに食べられちゃう前に

私はここから去るね」


そう言うと部屋から出ようとした

その女の腕を俺は掴んだ


横山「俺を救うんやったら、ここにおれ」


俺の我儘に、今度は女が俺を見た


横山「この、俺を救ってみろや?」


女は小さく微笑むと


「わかった....」


俺はその言葉と同時に女を掴んでいた手を離した



俺はこの女が天使なら

俺は救われる

やっと俺たちは救ってもらえると

希望に心を囚われ始めていたのだった






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