第5章 欲望
俺は女の寝顔を見ていた
俺は何を期待している?
この女はなんだ?
出会った時、教会から飛び出して来た
なぜあの時間に?
この女には何があるんだ?
俺の中の疑問が増えていく
その時だった女が軽く寝返りをうつと
俺に背中を向けた
横山「!!!!!!」
俺は女の背中に違和感を見てしまった
背中の肩甲骨に異常な盛り上がりがあった
俺は我慢できずに背中を触ってみた
すると骨みたいな突起物が女の背中にあった
横山「これは、羽根の痕か?」
俺は、信じられなかった
目の前にいるのは天使かもしれないと思うと
なぜ神の使いが俺の所に
これは神のいたずらなのか?
俺には何も分からなかった
その時だった女が静かに目を覚ました
「う~ん.....」
女はまた寝返りをうちながら目を開けた
横山「気が付いたか?」
俺は、冷たく声をかける
女は周りを見回して驚いた顔をしている
横山「覚えてないのか?」
「えっと?」
女は必死に思い出そうとしていた
そして自分の腕に巻かれてる包帯を見ると
全てを思い出したように俺を見た