第4章 3人の出会い
キルアについていくと、さっきの3人組がいた。
「あ、君が言ってた子って、その子?」
黒髪でツンツン頭の少年がキルアに問う。
「あぁ」
へぇ…
まだ、名前教えてないんだ……
「おい!お前の姉ちゃんか?
めちゃくちゃ、美人じゃねぇか!」
30歳くらいのおっさんが叫ぶ。
その傍らでその言葉に心のなかで同意している人物がいた。
「////(確かに…)」
それに気づくはずもなく(本人さえ)……
「こいつは、姉ちゃんじゃねーよ」
キルアは、少々不機嫌になりながら否定する。
そんなやり取りをよそに、私は、黒髪でツンツン頭の少年の隣にくる。
この子がキルアが興味を持った子かー
そんな私の視線に気づいたのか、こちらを向いた少年。
「どうかしたの?」
「いや、興味が湧いて……」
すると、彼はニコッと太陽のような笑みを見せ、すぐ、あ!という表情になる。
「そういえば、自己紹介してなかったね!
俺、ゴン=フリークス!12歳!」
元気よく自己紹介をする。
やっぱり、キルアと同じ年なんだ……
ゴンの顔を見る。
なんか、どっかで会ったことあるような……
ゴン=フリークス
あ!
私は、ある人物の顔が思い浮かぶ。
ジン=フリークス!!
「ねぇ、君の父親って何してるの?」
「ハンターだよ。
会ったことは、無いんだけど…」
やっぱり!
これがジンの息子かー
通りでどっか、見覚えがある顔なわけだ。
「ねぇ、君の名前は?」
「私は…」と答えようとしたそのとき。
「俺は、これでもお前らと同じ10代なんだぞ!!」
そんな耳を疑うような事実が耳に入ってきた。
私達は、声を揃えて、叫んでしまった。
『うっそーーーーーーーー!』
それを聞いたレオリオは、たちまち落ち込んでしまった。
「あぁ…ゴンまで……
ひっでーなー!
もう絶交だ!」と嘆き、叫んでいる。
その様子を見ていた金髪の少年がスー…と離れていった。
ハハ…
なんか、わかる気がする…
私は、苦笑いをしたのだった。