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光と闇

第3章 おしゃべりな元ビジネスパートナー




「えぇ、別に
隠してないし
ま、大勢の前で暴露されたくはないけどね」

すると、わりぃわりぃと片手をあげる。

「あと、名前…教えてなかったよね

私は、ちなみ

呼ぶときは、仕事の名前でもどっちでも構わないわ」


「そうか

じゃ、ちなみで!


よろしくな!」

その言葉に私は、ボソッと呟く。


「私は、よろしくしたくないけど………」


「なんか言ったか?」

忍者は、耳がいいようで、内容は聞かれていなかったが、なにかを呟いたのは聞こえていたようだ。



ハンゾーは、気を取り直したのか、ぺちゃくちゃ話し始めた。



「相変わらず、そのお喋り癖は直ってないのね…」

それが、ハンゾーの最大の弱点なのよね………


それさえなければ、完璧な忍者なのに…

私は、はぁ…と溜め息をつく。


「あんた、いい加減にしなさいよ

そのお喋り癖のおかげで、任務失敗しそーになったんだから」

そう、ハンゾーに忠告したとき。




「ちなみ!」

声の方を向くと、スケボーに乗った、いかにも不機嫌そうなキルアの姿があった。


「あ、キルア」



「ちなみが他の奴と話すの珍しくない?」とハンゾーに刺さるような視線を送る。


「あぁ、仕事で一緒になったことがあるのよ

…それで、どうしたの?」


すると、キルアはたちまち笑顔になった。

「そうそう、さっき言った奴らがちなみと話してみたいってよ!!

来いよ!」


その表情に一瞬驚くが、笑みを浮かべ、「えぇ」と返事をする。


「////」


「……ってことで、じゃ、またね♪」とキルアと共にさっきの3人のところへ向かった。





さっきの表情にハンゾーが思わず顔を赤くしたのは、その本人にしか知ることはなかった。

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