第10章 結実
そんな中…
空を飛ぶ機械で、二人が駆けつけた…
ドロロ「恵土殿!探したでござる」
恵土「あれ?もう晩ご飯の時間?」
ギロロ「ああ。全員待っているんだぞ」
恵土「え!?;急がなきゃじゃん!;」
ばちゃばちゃ(川から上がって走る)
ギロロ「…入水(じゅすい)
(=水中に身を投げて自殺すること)を
しようとしていたわけじゃないんだな?」
ドロロ「!」
恵土「なんで私が自殺しなきゃいけないんだか(溜息)
まだまだ生きるよ。
ドロロたちと一緒にしたい事、いっぱいあるんだから^^」
ギロロ「…そうか。
ならいいが、抱え込み過ぎるなよ?」
恵土「お気になさらず~(手を振る」
ギロロ「…なぜか心配になる。
妹というのは、こんな感じなのか?)…」
なぜか、ギロロは
恵土のことを、まるで妹のように想っているのだそうな…
それから…
ドロロに機械へ乗って、飛んでもらいながら
ドロロ「恵土殿、何があったでござるか?」
恵土「んー?…
そうだなぁ…(嫉妬なんて言えないし…)
父上と母上のことを思い出してたかな…
皆で温泉街で遊んでいる時に見たあの川が…
故郷の川に似ていたから…」
ドロロ「!誠でござるか?」
恵土「うん。
ただ、懐かしくてつい
膝の高さまで、前に進んじゃったんだけどさ^^;」
ドロロ「…半分は嘘でござるな」
恵土「ギクッ)え;」
ドロロ「…最初の理由は、違う。
そう感じるでござるが」
恵土「…隠し事してても無駄か;(溜息)
実はさ…
私が、あまりものみたいに感じて
それがたまらなく嫌で、つい川に来てたんだ」
ドロロ「そんなことはござらん!!」
恵土「えっと…;
懐かしいって言うのもあるんだけど…ついさ;」
ドロロ「そんな理由で自殺などしては」
恵土「浮かばれない」
ドロロ「!」
すぐに返ってきた言葉に、ドロロは固まっていた…