第10章 結実
それから、部屋へ帰ってから
晩ご飯を食べようと、大広間に集まっていました…
ケロロ「まったくもぉ。
ひどい目にあったであります!(ぷんぷん」
冬樹「でもまあ、それに乗っちゃう軍曹も軍曹だったよね^^;」
ケロロ「でもでも!嘘つくなんてあんまりじゃん!;」
冬樹「あはは^^;」
ありゃ、軍曹生きてたんですね(←何気にひどい)
ケロロ「生きてなかったら
このアニメ終わりだっての!(ぷんぷん」
っていうより、小説です^^;
大広間に集まる中…
冬樹「あれ?恵土ちゃんはまだ来てないの?」
夏美「え?(きょろきょろ)
…ホントだ。一体どこ行ったのかしら?(首傾げ」
ギロロ「俺が探してくる。
夏美たちは待っていろ」
ドロロ「拙者も行くでござる」
クルルと睦実のほかに、恵土も来ていなかったため
探しに行くことになったとか…
星空の下…
温泉旅館の下にある川で
恵土「父上も…母上も…
この星を見ていた…
そのまた、ご先祖様たちも…
その景色が、想いの行き交う場所だった…
その向こうで…遥か先で…
また、生まれ変わりたいって…
幸せでいてくれているかな…」
一人、物思いにふける中…
川へ、足をすすめて入っていく…
川の水面へ映る星々を見て…
少し、昔のことを思い返していた…
父上「恵土…
辛い時は、空を見上げてご覧?
この広く、深い空にとっては…
私たちなど、ごく小さなものに過ぎない…
その悩みも…
俺たちの存在、全てが…
だから恵土…
そんなに思い詰める必要なんてない。
それごと、自然はありのままに受け入れてくれる。
空も、風も、森も…
だから、一人じゃない。
一人で、生きられる人なんていないんだよ…」
目を瞑りながら、そう当時4歳の自分へ笑いかけて
その頭を、優しく撫でてくる父上を思い返す…
目を瞑りながら…
瞼に浮かぶ、その姿に…
恵土「ありがとう…父上…」
過ぎた過去は、変えられない
それが傷痕となり、今も深く残ることもある…
しかし
それが時に、救いとなることもある…
その過去を思い返しながら、そう思うのだった…