第9章 温泉旅行
ギロロ「自業自得だ;」
ドロロ「全くでござるな(頷く」
モア「っていうか~自業自得?^^;」
夏美「まったくもぉ(溜息」
そんな中…
恵土は未だ、思い返していた…
8歳の誕生日…
みぞれに降られ、その身に浴び…
ずっと、一人でうつむき…
みぞれに打たれる中…
会いたくても会えない両親に対し…
心の中で泣いて謝っていても…
もう二度と返ってこない、話せないという現実…
泣きたくても泣いている場合じゃない。
泣く資格さえもない…
自分なんかが…
幸せを望む資格さえもない…
ずっとそう思い…
一人で、耐え続けていた日々…
苦しみ続け、それを相談しようともしない心…
そこには、決して癒えない傷が残り
今も、深く息づいていた…
恵土「はー」
それらを思い出しながら
息を深く吐き出し、遠い目で星空を見る。
恵土(あれから…
ずいぶん、遠くまで来たんだな…
楽しい、日々の中まで…
5年と、4か月もの歳月をかけて…)
皆を見やり、そう感慨にふける中…
小雪「恵土殿、そろそろあがりませんか?
のぼせてきちゃいそうで^^;」
恵土「?ああ。
そうだね。そろそろあがろうか^^」
そうして、何の奇遇か男女そろって…
あがっていったのだが…
夏美「ん~//;のぼせた//;」←真っ赤
小雪「大丈夫ですか!?
ならば小雪忍法!絶対零度で」
恵土「ストップ」
小雪「何言ってるんですか。
夏美ちゃんは苦しんで」
恵土「それより
どこの部位を氷に当てた方がいいか解るか?」
小雪「えっと…;」
恵土「まずは首だ。
全身をめぐる血のほとんどが、そこを通る。
あとは、血管が集中している脇だ。
頭を冷やすのは、気休めにしかならないかもだけど
熱でぼーっとした頭を覚ますためにも
一応やっておくに越したことはないだろ。
次に、栄養補給だな。
熱中症で弱っている身体にエネルギーを補給して
治るまでの時間を早めた方がいいから…(自販機を見渡す)
リアルゴールドでいいと思う。
エネルギーの注入に役立つ
高麗人参や、ビタミンB2とB6が入ってるし」
そう言いながら買って
冷え冷えのリアルゴールド160mlを夏美へ渡した